はじめに
こんにちは、26卒エンジニアの日比野です。
入社してからの半年間、研修や日々の業務の中で様々なインプットをしてきました。 この記事では、その中で得た学びのひとつ、 「物事の解像度を上げたいときは、5W1Hで問いを立てる」 という考え方を紹介します。
この記事の結論
物事の解像度(=理解度)を上げたいときは、5W1Hのそれぞれを「問い」の形で言語化して答えていく。
5W1Hで問いを立てる
| 観点 | 問い | 何がわかるか |
|---|---|---|
| What | それは何者か?(概念なのか、物なのか) | 定義 |
| Why | なぜそれが必要なのか? | ゴール・目的 |
| Where | 周りと比べたとき、どこに位置するのか? | 相対的な立ち位置 |
| When | いつ生まれたのか?いつ使うのか? | 時代背景・使う場面 |
| Who | 誰が使う・関わるのか? | 主体・関係者 |
| How | どうやって使う・実現するのか? | 手段・プロセス |
ポイント:具体的な一文の問いに落とし込む
大切なのは、「Why(なぜ?)」と漠然と問うのではなく、観点ごとに問いを一文で言語化することです。問いが具体的になるほど、捉えやすく答えやすくなります。
- ❌ Why → ?
- ⭕ Why → 「なぜ学びを言語化する必要があるのか?」
1つの観点を複数の問いに分けてもかまいません。たとえば When は「いつ生まれた技術か?そのときの時代背景は?」「いつ使うのか?」のように分けると考えやすくなります。問いの形は表に限らず、その場に応じて立てます。
使う場面
結論、解像度(=理解度)を上げたいとき全部です。たとえば次のような場面で使えます。
課題を整理したいとき(現状、目指す姿、課題)
課題解決のフレームワークを使う際、5W1Hで情報を整理すると「どこが足りていないか」が見えます。足りない部分は、ヒアリングで補いにいく、という次の行動につながります。
学習中に、概念の実体を掴みたいとき
新しい技術や概念を学ぶとき、なんとなく分かった気になっている状態から抜け出すのに使えます。次の章で、実際にこの使い方をした例を紹介します。
具体例:「良い学び」とは何かを5W1Hで言語化する
ある機会に上長から「良い学びとは」について教えていただきましたが、分かっているようで分からない状態でした。 そこでClaudeと壁打ちしながら、5W1Hで言語化してみました。
以下の各見出しが、そのとき実際に立てた問いです。
What:学びとは何か
経験から取り出した、「次に似た状況が来たとき、前とは違う行動を選べるようになる変化」。形は「〜な時は〜する」という、条件と行動がセットになった判断ルール。一度書いたら完成ではなく、発動条件を研ぎ続けることで精度が上がっていく、育つもの。
Why:なぜ学ぶのか
できることを増やすため。同じ失敗を繰り返さず、昨日できなかったことを今日できるようにするため。
成長スピードの差は学びの質の差で決まり、その質を決めるのは発動条件の精度。条件が鋭いほど、必要な場面で反射的に引き出せる。
When:いつ生まれ、いつ使い、いつ磨くのか
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 生まれる時 | 期待と結果にズレが出た瞬間(失敗した、思ったより楽だった、「あれ?」と引っかかった) |
| 使う時 | 次に似た状況が来た時。これを言葉にしたものが発動条件 |
| 磨く時 | 使ってみた後と、溜まった学びを見返す時 |
発動条件は最初から正確には書けない。「生まれる→使う→磨く」を回すうちに、精度が上がっていく。
Where:どこに置くのか
- 抽象度の置き場所:多くの場面に効き、かつその場で思い出せる高さに置く
- 物理的な置き場所:日報や定例のスライドのように、書き残して並べて眺められる場所に溜める(散らばっていると見比べられず、条件を研げない)
Who:誰が、誰のために学ぶのか
学ぶのは自分で、まず自分の次の行動のため。共有すれば他の人の学びにもなる。他の人の学びを自分の手持ちと並べて眺めることで、自分の発動条件を研ぐ材料にもなる。
How:どうやって得て、育てるのか
- 気づく:ズレが出た出来事を拾う
- 取り出す:「なぜ起きたか」を掘り、ちょうどいい抽象度まで上げる
- 書く:「〜な時は〜する」の形にする(条件が「常に」なら抽象すぎ、二度と来ない状況なら具体すぎ)
- 試して更新する:実際に使い、うまくいかなかったら例外や分岐を書き足す(受け身の更新)
- 眺めて精鋭化する:溜まった学び同士を見比べ、統合する・絞る・分岐を足すことで発動条件を研ぐ(能動的な更新)
1〜3で学びが生まれ、4〜5で学びが育つ。HowはWhenを研ぐ営みでもあり、4と5を回すほど「いつ使うか」の精度が上がっていく。
一文にまとめると
学びとは、ズレが起きた時(When)に、自分が(Who)、次に違う行動を選べるように(Why)、「〜な時は〜する」という判断ルール(What)を、眺められる場所にちょうどいい抽象度で書き残し(Where)、使いながら、また見比べながら、発動条件を研ぎ続けていく(How)ものである。
まとめ
- 解像度を上げたいときは、5W1Hのそれぞれを具体的な一文の問いにして答えていく
- 足りない観点が見えれば、ヒアリングや調査など次の行動が決まりやすくなる
- 「分かっているようで分からない」言葉も、5W1Hで分解すると自分の言葉で定義できる
おわりに
この記事では、5W1Hで問いを立てて物事の解像度を上げる方法を紹介しました。 今後は、技術の学習や業務の中で迷ったときにもこの方法で問いを立て、「分かったつもり」で進めず自分の言葉で理解できる範囲を少しずつ広げていこうと思います。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!