Link and Motivation Developers' Blog

リンクアンドモチベーションの開発者ブログです

半年かかる予定だった機能を3週間でリリースするために、私が変えた行動

はじめに

こんにちは。リンクアンドモチベーションで、フロントエンドエンジニアをしている坪井です。


弊社では、2023年6月に組織改善機能「AI組織改善アドバイザー(β)」のアップデートをリリースしました。

www.motivation-cloud.com

本記事では、半年でアップデート予定だった機能開発を、3週間でリリースするために、変えた行動とプロジェクトを経て起きた変化をお伝えしたいと思います。

 

プロジェクトを進める上で、役割や方法にとらわれて行動を変えられていない方のヒントになればと思います。

なぜ3週間でリリースすることになったのか?

弊社の開発組織では、現在Boot Campという名の元、LLMを用いて提供価値の大きなアップデートを実現するための取り組みを行なっています。

提供価値の大きなアップデートを実現するためには、制約を設けることで劇的に方法を変える必要があると判断し、3週間でリリースを目指すことになりました。

こちらの記事でも、Boot Campの内容に関して説明しております。

プロジェクト開始前の私の状態

今までの開発は、役割によってやることが明確で、プロジェクトフェーズがある程度区切られた状態で開発を進めていました。
そのためプロジェクト初期は、不確実性が高くどのように進めれば実現できるのか明確でない状態でした。

フロントエンドエンジニアになってから1年弱経ちましたが、今まで3週間でリリースしたことがなかったこともあり、このスピード感についていけるのかも不安なポイントでした。

筆者のプロジェクト期間中のモチベーション曲線

 

3週間でリリースするために、私が変えたこと

今回のプロジェクトを振り返ったときに、目的を最速で達成する方法は何か?を考えて、そのために行動を変えながら動いたことがポイントだったと思います。

経験のない役割・作業・技術に対しても、臆せずに挑戦する

Before(これまで)

フロントエンドの設計と実装を主に担当しており、役割に閉じた行動を取っていました。

 

After(今回何が変わったか?)

役割に閉じずに、目的を達成するために柔軟に行動するという意識になりました。

具体的に変えた行動は、自ら仕様を決めて、提案することです。

例えば、エラーパターンはエンジニアで決めてレビューで確定したり、ユーザーストーリーの抜け漏れを指摘して改善することが挙げられます。

 

なぜ変える必要があったのか

今回の場合、プロジェクトのフェーズが重なり合っていることもあり、実装に着手できるタイミングで仕様が決まりきっていない状態でした。

なので、素早く機能を形にすると考えた時に、仕様の完成を待つのではなく一緒に決めに行くことが必要だったからです。

 

変えてよかったこと

今回行動を変えたことで、役割を広げてあらゆることに挑戦する楽しみを知るきっかけになりました。

 

価値提供のために必要な部分に、絞って設計・実装する

Before(これまで)

すべてのコンポーネントで、今後の機能拡張も踏まえた汎用性の高いコンポーネントを設計・実装するものだと思っていました。

 

After(今回何が変わったか?)

価値提供のために必要な部分は何か?今後起こりうる変更は何か?を意識し、目的に沿った設計・実装ができました。

 

なぜ変える必要があったのか

リリース後も顧客の声を聞きながら、価値を磨いていくことを念頭に、今回のアップデートを行ったため、改善の方針によっては実装したものが大幅に変わる可能性がありました。

なので、作り込むこと以上に「素早く作って、見せて、改善する」のサイクルをいち早くまわすことが重要だったため、価値提供のために必要な部分に、絞った設計・実装をしました。

 

変えてよかったこと

作り込むところに重きを置くのではなく、機能を段階的に実装し、必要な時に必要な機能を追加できるようになりました。

まとめ

「価値を提供する」ために、役割を超えて動くことを臆さずにできるきっかけにもなりました。「変えられる部分はないか?」を常に考えて、日次でPDCAを回すことで、成果に変えることができ、自分の自信に繋がったことが大きいと思います。

 

ちょっとだけ、役割を超えたり方法を変えることでプロジェクトを成功させる大きなきっかけになるかもしれません。

 

私自身、これからも価値を提供するという目的に向かって、楽しみながらエンジニアとしての幅を広げていきたいと思います!