Link and Motivation Developers' Blog

リンクアンドモチベーションの開発者ブログです

リンモチ、ChatGPT Teamを導入しました!

弊社でも早速話題の ChatGPT Team を導入してみました!

今回の記事では、Teamプランの導入について、導入の背景・効果、そして今後の展望についてお話できればと思います。

目次

  1. 導入の背景
  2. 導入の効果
  3. 今後の展望

導入の背景

弊社で導入に至った背景は主に以下の2つです。

社内情報の積極的な活用

社内には豊富なコード、設計文書、プロジェクト履歴などの知識資源が存在しています。しかし、これらの情報は弊社の資産であるため個人契約のプランではChatGPTのトレーニングに利用される可能性があります。

レーニングに利用されない設定にすることも可能ですが、チャット履歴が残らないなど使いづらさも存在します。気軽に社内情報を活用してGPTを利用できるプラットフォームを求めていました。

独自に開発したGPTチャットボット運用による制約

上記の課題を解決するために、OpenAI API を利用したチャットボットの運用を2023年4月から開始しました。

しかし、独自に開発したGPT ChatBotは本家の機能アップデートに追随するためのコストが高く、最新機能の提供 (画像生成や添付ファイル参照 等) に限界がありました。

導入の効果

Teamプランを導入したところ、以下のように様々な効果がありました。

① 社内情報の活用

Teamプランの導入により、従来はインプットとして活用できなかった社内情報を利用できるようになりました!

例えば以下のように社内会議の議事録のサマリを出力したり、コードのリファクタリングをお願いしたりしています。

これにより、社内情報の活用が促進されています。

② GPT-4 利用制限の緩和

ChatGPT-4の利用制限がTeamプランの導入により緩和されました。

具体的には、以下のように2024年1月現在で 100メッセージ / 3h のようです。

ChatGPT Plus プランでは2024年1月現在で 50メッセージ / 3hのため、2倍のリクエストが可能になりました。

③ ナレッジ共有の促進

当初の狙いには入っていなかったのですが、以下の2つの機能により想定以上にナレッジ共有が促進されました。

自作GPTs のTeam内限定公開

ChatGPTにはGPTsという便利な機能がありますが、社内情報を入力できないことから汎用的な利用ができるGPTsの活用にとどまっていました。

それが社内にTeamプランの展開を告知した途端、メンバーが続々とGPTsを作成…!活発に共有され始めました。(やりたいことがありすぎて楽しすぎて時間が溶ける!という声もでるほどw)

弊社独自の情報を利用したり、独自の業務課題を解決するためのソリューションを気軽に展開できることで、AI活用のナレッジ共有が活性化しています。

チャット履歴URLのTeam内限定公開

Team内限定でチャット履歴を共有できるため、社内情報を活用したナレッジの展開が容易になりました!

URLで共有することで、プロンプトだけでなく「どんなアウトプットが出るのか?」「どんな会話をしているのか?」詳細までキャッチアップをすることができます。

今後の展望

弊社では、ChatGPTの活用促進やOpenAI APIを利用したツール・機能開発を推進しています。

しかし、まだ社内でのAI活用の領域は限定的です。今回のTeamプランの導入をきっかけに多くの検証を重ね、AI活用の領域を広げていきたいと思っています!

2024年もこのテックブログで生まれてきたアイディアやアウトプット、ノウハウなどたくさん発信していくので、どうぞお楽しみに!