はじめに
こんにちは!2025年新卒でエンジニアとしてリンクアンドモチベーションに入社予定の伊藤です。
学生時代は、個人開発やハッカソン、研究を通じてWebアプリやスマートフォンアプリの開発に取り組んできました。
2024年7月からリンクアンドモチベーションの内定者インターンとして稼働しており、この2月〜3月にかけて実際の機能開発を担当し、リリースまで経験しました。
本記事では、開発プロセスを通じた学びにフォーカスしてお伝えできればと思いますので、具体的な機能や技術的なトピックではない部分を掘り下げていきます。
担当した開発の概要
今回の開発では、今年リリースした新機能の拡張機能をまるっと担当しました!
具体的には、以下を担当しました!
- 要件定義
- バックエンド・フロントエンドの実装
- QA・テスト
- リリース対応
デザイン以外のすべてを担当する形で開発を進めました。
今後のキャリアとして、まずはフルスタックエンジニアを目指し、将来的にPdMなどのロールにもチャレンジしたいため、リリースまでの全プロセスを経験できたことは貴重な機会でした。
もちろん、完全に丸投げというわけではなく、プロジェクトの進め方や技術面でのサポートを受けながら進められたため、安心して挑戦することができました。
開発プロセスでの苦労と工夫
AIを活用した効率的なコーディング
コーディングの際には生成AIを活用し、スピーディに開発を進めました。
インターン前はChatGPTしか使ったことがなかったのですが、社内では生成AIを活用した効率的な開発方法が積極的に共有されているため、そういった情報を参考にしながら 開発を進めることができました。
その際、ただ開発するだけではなく、自分自身の学びにもしっかりと繋げたかったので、出力されたコードを必ず自分で読み、「なぜこの実装が最適なのか」を考えるようにしました。
また、 経験豊富なメンターさんなど複数の方にレビューしてもらうことで、自分でも生成AIでも気づけなかった観点に気づくことができました。
学び
- 生成AIを使った効率的な開発手法が学べた
- コードレビューによって、自分自身や生成AIからでは気づけない観点を学べた
新しい技術スタックのキャッチアップ
今回の開発では、新しいライブラリを活用しました。
しかし、まだ既存の情報が少なく、ネット検索や生成AIから得られる情報に限界があるため、自分でドキュメントを読み、1からデバッグする必要がありました。
インターンに来る前の個人開発やハッカソンでもそのような経験はあったのですが、その際は「動けばOK」という基準でやっていたので、正直読み込みが甘かったと思います。今回の開発では実際のプロダクトに搭載される、今までにはない責任感と緊張感が生まれ、ドキュメントをより深く読むようになり、とても勉強になりました。またデバッグについても、似たような問題に直面している記事を読むという浅い方法ではなく、バグの原因について仮説を立てた後に開発者ツールを見ながら検証していくという、根本からの理解につながるデバッグ方法を実践することができました。
学び
- 既存の情報が少ない技術を扱う場合、ドキュメントを深く読み込む力が必須である
- インターネットの記事を参考にするだけでなく、仮説を立てた上で開発者ツールを活用することで、問題の根本的な原因を特定できる
- 責任感を持つことで、技術のキャッチアップに対する姿勢が変わる
スケジュール管理の難しさ
プロジェクト全体を主導する立場だったため、デザインやコードのレビューにかかるリードタイムを考慮してスケジュールを組むことが難しかったです。
特に、開発が遅れた際には焦ってタスクをこなすのではなく、一度立ち止まり、スケジュールを立て直すことの重要性を実感しました。
学び
- スケジュール通りに進まないことは当たり前。焦らず俯瞰してリカバリーすることが重要
- リードタイムを見越したスケジュール管理の経験を積むことができた
実際に働いて感じたこと
メンター・チームのサポート体制
リモートでの稼働がメインでしたが、メンターさんとの毎日の1on1や、週1のプロジェクト定例ミーティングで、開発や進め方の悩みなどを気軽に相談できました。
それに加えて、弊社のエンジニア組織ではGatherというバーチャルオフィスツールを利用しているため、悩んだり困ったタイミングで気軽に話しかけに行くことができます。また、Slack上では「詰まっていることを気軽に呟く」文化(WOL:Working Out Loud)があり、課題に直面した際にすぐにヒントを得られることが多かったです。
リモート環境でも、適切なツールや文化が整っていることで、一人で悶々と悩む時間が大幅に減り、ありがたかったです。
2ヶ月間を振り返って
この2ヶ月間で、プロジェクトを推進するために求められる力や、AIを活用した開発で必要なスキルを具体的に理解することができました。
特に、設計の観点を持つことの重要性やスケジュール管理の難しさを実感し、今後の成長課題を明確にできたと感じています。
来月からは正式に入社となりますが、今回の経験を活かし、よりスムーズにプロジェクトを進められるよう、引き続き学びを深めていきたいと思います。
おわりに
今回のインターンでは、実際のプロダクト開発に関わり、リリースまで経験することができました。
チームのサポートを受けながらも、主体的に動くことで、エンジニアとしてのスキルだけでなく、プロジェクトを推進する上での考え方も学ぶことができました。
この経験を今後の開発にも活かし、成長していきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!