Link and Motivation Developers' Blog

リンクアンドモチベーションの開発者ブログです

Link and Motivation に入社して3ヶ月が経ちました 🙌 ~ エンジニアが非IT企業で働くという選択肢 ~

はじめまして。Motivation Cloud のエンジニアをしています、宮田と申します。

Link and Motivationには2022年3月に入社しました。

私はキャリアにおいて、SIerやITベンチャーといった創業当時からIT系のサービスを提供する会社に在籍していました。

Link and Motivationのような創業が非ITの会社は初の経験です。

本記事では、入社してから感じたことを書こうと思います(忘れないうちに!)。

Link and MotivationやDXを進める非IT企業に興味を持っている方の参考になれば幸いです🙇‍♂️

Link and Motivation に興味を持ったきっかけ

元々Link and Motivationという会社のことは知っていました。

新卒の就職先としては人気でしたし、グループ会社のopenworkは転職時の参考にしていました。

しかしながら、技術者の転職先の候補として浮かぶ会社ではありませんでした(コンサルや営業の会社だと思っていたのでエンジニアが楽しく働けるイメージが湧きませんでした)。

そんな私が本格的に興味をもったのは、前々職の同僚に声をかけてもらったのがきっかけです。いわゆるリファラルです。

お世話になった人からのお誘いだったので、ただ飯を食べられるし話だけは聞いてみるかという行動から繋がりが生まれました。

たまに近況報告をし合うゆるい繋がりを1年ほど持ちつつ、他社や当時在籍していた会社の機会と比較しつつ、最終的にはLink and Motivationに入社することにしました。

入社理由

一番興味のある領域のプロダクトを開発しよう

関心があり楽しめる領域で思考し手を動かすことが、満足度が高く結果的にスキルも上がると考えています。

自分のキャリアを振り返ってみると、体調不良で離脱してしまうメンバー、優秀な人が集まっていても思うように生産性が上がらないプロジェクト等、人で悩むことが多かったです。

自分が困ったことをソフトウェアで解決できたら嬉しいだろうな、一番解決したい問題はここだと思いました。

DXの成功事例をつくろう

Link and Motivationは非ITの会社でありながら自社のSaaSのARRが20億を超えています。

前職がSaaSの会社の自分にとってはとても凄いことに思えました。

日本で最も成功したDXの事例にできる可能性を感じました。

「俺がつくった」と言えるプロダクトをつくろう

前職はARR100億を超えるSaaSの会社だったのですが、自分が入社した時には既にプロダクトが出来上がっている気がしました。

コア部分を自分がつくったプロダクトが認めれるってどんな感じなのか知りたくなったのです。

給与を上げよう

お金は大事です。openworkの口コミをみるとLink and Motivationは「待遇の満足度」が際立って低いですが、自分はちゃんと上げてもらえました😋

事業のおもしろみ

入社するまで知らなかったのですが、Link and Motivation では複数のSaaSを運営しています。

本記事では、自分が開発している Motivation Cloud について書きます。

Motivation Cloud は平く言うと組織診断サーベイです。 数ヶ月毎に送られてくる面倒くさいアレです。

外から見ると「Googleフォームで良いじゃん」と思いますが、中から見てみると意外と面白いので魅力を語らせてください。

自分自身が当事者意識を持ってドックフーディングできる

職場の人間関係や組織周りで困った経験をしたことのない人は少ないのではないでしょうか?

Motivation Cloud の開発に携わると強制的に過去の経験をサービスのアイデアに昇華できる機会に恵まれます。

本当に求められているサーベイはまだ開発されていない

国内の組織診断サーベイの先駆けは Motivation Cloud らしいですが、現在は多くの競合がいます。

人事労務のサービスに組み込まれることもあります。

しかしながら、ユーザーが本当に求めているのは「良い組織」であり、いくら正確なサーベイができてもその次の「改善」が出来なければ意味がありません。

また、(自分の主観ですが)組織状態が良くない時はどんなサーベイを使っても悪い結果がでます。

Motivation Cloud の強みの一つとして経験豊富なコンサルタントとの協業があります。

必要に応じてユーザーに直接コンサルティングを実施できますし、社内に一定のノウハウが蓄積されているためプロダクト開発に大いに役立ちます。

前人未到組織改善ができるサーベイを開発するのはとてもチャレンジングです💪

フォーマットのないデータ構造

会計や労務といった業務系のシステムと違い、人間の感情を扱う組織サーベイは法的に縛られたフォーマットがありません。

良くも悪くも自由度が高いので自分たちで決められることが多いように感じます。

将来的には、業務システムのログやウェアラブルバイスからの情報を活用したサーベイも考えています。

アンケートは偽ることができてしまうのでノーサーベイの世界を早く実現したいですね。

働く環境

非ITで創業した会社で働くのは少し不安でしたが、入ってみると今まで在籍したIT系の会社と遜色ない環境でした。

支給されるMacbookのメモリは16GBでした。これから入社する人はM1らしいです。

EC2のインスタンス等は(常識の範囲内で)自由に立ち上げてOKです。

ツール周り

Google Workplace / Gather / Slack / Jira / Confluence / Datadog / GitHub 等、必要なツールは全て揃っています。 また要望を出せばライセンスの購入もしてくれます。

出社頻度

週一出社になります。 オフィスが銀座なので緊張しました。

情報の透明性

社内の制度や大事にしたいことがかなりしっかり明文化されていて驚きました。

ドキュメント文化は思ったよりも浸透していてエンジニアとの親和性を感じます。

全社員のクラスや給与、目標なども公開されていて非常にオープンな印象です。

残業時間

PCの起動時間がモニタリングされていて45時間以上残業できないようになっています。

45時間ぎりぎりまで働こうとする人も結構いますが、自分の残業時間は10~20時間です。

働く上で業績よりも従業員の健康を大事すると明言していて、自分はこの考えが気に入っています。

仕事を通して世の中に良い影響を与えようとしている人が不幸になるは駄目だと思っているので。

働く上で大切にしている考え方
働く上で大切にしている考え方

メンバー

気持ちの良いコミュニケーションができる人が揃っています。

「伝えること」と「伝え方」の両方を配慮してくれているなと感じます。

Link and Motivation は人を「限定合理的な感情人」として扱い、組織の問題は人ではなく「間」にあるという考えが浸透しています。そのため、ロジカルシンキングをゴリ押しされたり、個人の納得感を無視されることがないです。

人間関係における変なストレスが非常に少ないと思います✨

中途のメンバー

SIerやWeb系の会社で経験を積んだメンバーが在籍しています。

ドメインに興味を持ったプロダクト思考の人が多い印象です。

技術に尖った人は相対的に少ないですがいます(増えて欲しい)。

新卒のメンバー

皆さんソフトスキルがとても高いです。

ファシリテーションや仕事の進め方が上手くて優秀さに驚きます。

プログラミングは新卒から始めた勢が多いですが、素直なのでスキルの伸びが高いです。

良いと思ったこと

心理的安全性高い

めちゃめちゃ高いです。保証します。

会社の利益に沿う限り人を尊重するという感じではなく、個人の感情を配慮して人を人として扱ってくれる感じがします(説明するのが難しい)。

オンボーディング手厚い

リモートで中途入社は認知負荷が高いということで1ヶ月丸々オンボーディングの期間があります。

初日に最初の1ヶ月は成果を全く求めませんと言われて驚きました。

「いや、なめんなよ」と思う人もいるかもしれませんが(自分は思いました)、転職というのは思っている以上にストレスがかかるものなので振り返ると助かっていたなと思います。

ベストプラクティスは大体やってる

OKRやスクラム等、最近のベストプラクティスは一通り導入されています。

内部的には、デプロイ頻度や変更のリードタイムといった開発メトリクスの収集をして施策を決めているようです。

まだまだ道半ばではありますが、データによる意思決定の文化があります。

技術顧問に相談できる

株式会社レクターに技術顧問をお願いしています。

一定クラス以上でメンタリングを受けられる機会があります。

自分は、『エンジニアリング組織論への招待』のファンだったのですが著者の広木さんと話せて嬉しかったです。

進化の速度がはやい

良いことは積極に取り入れられます。

4年前のプロダクトは外注でコードも自社で管理してなかったらしいです。

そこから、GitHubを導入しJiraでタスクを管理し、ECS化し、内製組織が70人て凄くないですか?

正直変えたいこと

3ヶ月も働くと良くないところも見えてきます。

良いことばかりではフェアでないので忖度なく書こうと思います。

この辺は中途メンバーが変えていけたらと思っています。

遊び心が足りない

Link and Motivation は目的志向や ROI を考えることが文化として根付いています。

これは素晴らしい文化ではあるのですが、場合によっては副作用もあると感じました。

技術そのものを面白がって試す機会があっても良いんじゃないかなと。

マニュアルで頑張っちゃう傾向がある

皆さん地頭が良いので、やることや覚えることが増えても業務を回せてしまうようです。

例えば、何か問題が起きたらチェックリストつくろうとか!ちょっとの不便くらいなら自力で頑張っちゃうとか!

もっと自動化や根本の仕組みを変えると楽になりそうだと思うことがあります。

認知負荷が高め

情報がオープンで、全てのメンバーが自分の職域を超えて組織を良くしようとしているため、処理する情報が多いなと感じます。

サイロは避けたいですが認知負荷が多いことも避けたい。

どうすれば良いか考え中ですが、技術ドリブルな指向を注入できれば良いテック企業になれると思っています!

おわり

入社して3ヶ月が経ちましたが、総じて楽しく働くことができています。

この記事を通して Link and Motivation のリアルな雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

もし興味をもっていただけた方がいれば Meety でさらに詳しいお話もできるのでお気軽にご連絡ください👍

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