リンクアンドモチベーションでエンジニアリングマネージャーをしている河野です。 弊社では2022年1月からテックブログをはじめました。
この1年、テックブログ運営を通じて以下のような成果を創出しました。 本記事では、これらの成果創出にあたり工夫した点を3つに絞ってお伝えします。
1. 社内のアウトプット量を増やす
テックブログ立ち上げにあたり、社内のメンバーに「テックブログ書く上での一番の障壁は何か」をヒアリングをしたところ、「社外に発信するのはハードルが高い」という声が多く上がりました。そこで、「ハードルを思い切り下げて、アウトプットする習慣を体験してもらう」ことから取り組みました。
外部に公開されるテックブログにいきなり書くのはハードルが高いため、まずは社内でのアウトプット量を増やすことに注力しました。具体的には、Qiita Teamを導入して社内向けにアウトプットが出来る仕組みをつくりました。
Qiita Team導入を提案してくれたエンジニアの高い推進力もあり、「社内であればアウトプットしてみよう」というモメンタムをつくることができました。結果、開始4ヶ月(トライアル期間含む)でQiita Teamへの投稿数は200記事を超えました。
社内のアウトプット量が増えたタイミングで、社内のQiita Teamに溜まった記事から「社内に留めておくのはもったいない記事」をピックし、執筆者に相談してテックブログへ転記するようにしました。これにより、「この記事でも外部に公開して良いのか」という基準が組織内で揃いました。結果、テックブログに書く心理的な障壁が下がり、徐々に「テックブログを書いてみようかな」という声が上がるようになりました。
Qiita Team導入の詳細に関しては宮田の記事をご確認ください。
link-and-motivation.hatenablog.com
また、これらを取り組むにあたり、広木さんの記事を参考にさせていただきました。
2. アウトプットを社内に共有する
私たちはアウトプットがある度に、執筆者へのリスペクトを込めて社内のSlackで共有します。 外部の方から反応(ブックマーク/SNS)を貰うよりも、社内の仲間が反応(スタンプ/コメント)することのほうがハードルは低いです。アウトプットしたものに反応があることで「また記事を書きたい」という執筆者の意欲に繋がります。
シンプルな取り組みですが、"全員アウトプット"の文化を支える大事な活動です。
3. "目的"を引き寄せる
アウトプットする目的は個々人で異なります。アウトプットする機会をつくるためには、自身に引き寄せて「なぜやるのか」を理解することが重要です。そこで、繰り返し"テックブログをなぜやるのか"を発信しました。
組織(All)と個人(One)、それぞれで目的を言語化し、「組織のためでも個人のためでもどちらでも良い。自分なりの目的を持ってアウトプットして欲しい。」ということを繰り返し伝えました。他にも、1on1などで"なぜテックブログを書くのか"を思考してもらう機会をつくりました。
結果、以下のような目的を持ってくれるメンバーが増えました。
- 「採用やブランディングに貢献したい」
- 「チームの取り組みを発信することでメンバーに自信をつけてもらいたい」
- 「自身の市場価値を高めたい」
- 「登壇に向けてアウトプット力を磨きたい」
- 「アウトプットを通じて学びを深めたい」
アウトプットする目的を引き寄せたメンバーの執筆意欲は高く、組織に数人いるだけでアウトプットが加速することを体感しました。
おわりに
いつも弊社の記事を見ていただき本当にありがとうございます。 1年間、大変お世話になりました。
来年も等身大の私たちを発信していきますので引き続きよろしくお願い致します。